2016年5月場所大関稀勢の里は周囲の期待をまたまた裏切った。稀勢の里が優勝できない、横綱になれないホントの理由を述べてみる。
2016年5月場所、今場所14勝1敗で優勝もしくは準優勝なら横綱誕生の声も上がっていただけに、本人は別にして、周囲はガッカリしたことだろう。先場所は13勝2敗になったのは、琴奨菊の綱とりという話題があったから、稀勢の里本人にとって春場所は居心地がよかった。だから終わってみれば13勝2敗だったというだけのこと。
まあ13勝する実力は認めるが、13勝でも14勝でも優勝するかというと、稀勢の里は無理。優勝できない、横綱になれない星の下に生まれてきている。
稀勢の里本人は、周囲が騒ぐほど、はた迷惑なのである。確かに先場所から、花道での控える目パチパチのびくついた表情もみれなくなったが、こういう優勝がかかかる一番での花道での表情は、昔の稀勢の里になる。
琴奨菊の綱とりが先場所で白紙になった段階で、今場所は稀勢の里に注目された。こうなると稀勢の里にとっては居心地の悪い場所になるのだ、それでも期待に応えようと踏ん張って12連勝はしたが、13日目は全勝同士の白鵬との勝負に力の差をまざまざみせつけられ、白鵬本人から「優勝できないなにかがあるんだろうね」と言わしめたほど。
それだけ、優勝を手にする器がないということ。横綱を張れる精神力も残念ながらない。勝負に対する執着心はモンゴル人に比べて、大きな差がありすぎる。稀勢の里本人に「執着心」がない以上、本当に優勝できない。
たぶん、今場所も13勝2敗か、12勝3敗で終わるだろう。
審判部はこの2場所の成績を見て、来場所7月名古屋場所で優勝もしくはハイレベルな準優勝なら横綱推挙という声も一部上がってくると思う。また名古屋場所が近づくにつれ、マスコミが稀勢の里の綱とりを煽り立てる。
稀勢の里にとって7月も居心地の悪い時間が待っているだけ。
7月は30歳になる。
いよいよ力士生命のピークが下降線をたどってくるようになってくる。精神力の弱い稀勢の里は稽古量で、この苦しみから逃げるだけの日々が続く。できれば今の大関のままで力士生活を終えたいというのがホントの理由なのだ。