九州場所4日目。
3連敗の稀勢の里は栃煌山を土俵際まで追い詰めるが、
栃煌山がしぶとく残って突き落としすれば、肩からバタンと崩れる。
軍配は一度稀勢の里に上がったものの、物言いの結果、
先に稀勢の里の肩がつくのが早いとみなされついに4連敗。
体調的に問題はないだろうが、気持ちの問題だろう。
一人横綱、しかも優勝というプレッシャーの中で、心が乱れに乱れているので、
仕切りのサガリがダラダラと下がって、仕切りに余裕がない。
サガリが雑なのは稀勢の里の特徴だが、白鵬と比べてもはるかに雑過ぎる。
今場所は特に雑で、制限時間いっぱいになっての仕切りに注目して欲しい。
土俵の土にサガリがついている。
これは、もう完全に負けているのと同じ。
つまり、横綱らしくどっしりと構えておれない心理状態だ。
復帰した先場所は10勝したが、今場所みたいに土につくサガリは少なかった。
今場所は10本近いサガリが土についているの気持ちが深刻になっている証拠。
稀勢の里が初白星を上げるなら、優勝しなければいけないなんて捨てて、もう開き直りだ。
今日5日目は玉鷲だ、
鋭いツッパリ、のど輪でくるだろうし、そうなると稀勢の里は棒立ち状態になって
土俵下に突き落とされる。
稀勢の里が勝つなら、一歩先に踏み込んで右でも左でも差して、電車道しかない。
今日負ければ休場するだろうし。
しかし、横綱になり切れない稀勢の里だ。