スポーツの世界に限らずだが、自分にプレッシャーをかけて、自分の目標を実現しようと、ある意味「大ボラ」を吹いて、有言実行する力士がいた。しかし、最近はビッグマウスを周囲に公言して、ガムシャラに行動する若手力士はほとんどいない。これもやっぱり月給制が生んだ弊害の一つかも知れませんな。
平幕が大席や横綱に勝つとインタビュールームに呼ばれて、お祝いのインタビューをされて、場所にかける抱負を利かれるが、だいたい全力士共通している答えは、「1日1番をがんばります」とか、「なんとか勝ち越し」しますとか、「できれば10番を勝ちたい」ですとか、まったく面白くない優等生発言をする。
抱負を聞かれたら、来年の九州は大関で上がりますとか、横綱が目標ですとか、大嘘でもいいから聴いてみたいもんだ。
最近は、関脇貴景勝が大関昇進確実のインタビューの時は、大関が終わりではなく、その上を目指しているといったぐらい。
また大きな声では言っていないが、小結朝乃山は大関取りを公言しているが、もう少し周囲が驚くように来年の九州までに横綱になりますとか言ってくれ。
また新入幕を直前に控えた阿炎がインタビューで幕内に上がったら三賞を取りますとか、小さいことを言ってたようだが・・・。
大ボラはマインドコントロールに必要でもあり、ビッグマウスをすることによって実力以上のパワーが出るもんだ。