2020年初場所4日目。予想したように横綱白鵬が今日から休場。
今日も鶴竜が負けるようだと、鶴竜の休場も現実味を帯びてくる。
本来なら両横綱が不在となると、盛り上がらないが、今は世代交代の波が怒涛のように押し寄せているので、横綱不在でも土俵は面白い熱戦が続いている。
画像出典:日刊スポーツ
さてさて今日の5番勝負。
十両の照ノ富士に往年の力強さが戻ってきた4連勝した。
今場所全勝、もしくは2敗までで優勝すれば、来場所は幕内に返り咲くかも。
まだ28歳だけに三役、大関はもちろん横綱だって夢ではない。
大関で序の口まで落ちて、復活して横綱にでもなれば、相撲の歴史に残るだろうね。
◯栃ノ心と炎鵬⚫
体格差が圧倒的に違う両力士は様子見状態で立ち合うと、先の仕掛けた炎鵬が栃ノ心の正面から潜って前みつを取る。しかし、これがまずかった。
栃ノ心は待っていたように、左回しを取ると、右のマワシも取ろうとすれば、炎鵬は慌てて投げにいきマワシを切ろうとするが時既に遅し。
栃ノ心に両マワシをガッチリ取られて、引きつけられて、釣り出しをされる。炎鵬は両足をばたつかせるも何の抵抗もできずに負けた。
⚫朝乃山と阿炎◯
順当にいけば朝乃山の勝利だが、朝乃山の立ち会いは、阿炎の諸手突きを予想していた立ち会いとは思えず、腰高でまともにもろ鉄を受ける。
阿炎はここぞとばかりに回転早く突っ張れば、防戦一方の朝乃山は体制を立て治すことができずに、寄り倒された。
この日の朝乃山は、出足も悪く棒立ち状態で立ったのが敗因。
こうした甘い立ち会いをするようでは、大関は難しいぞ~!
⚫高安と正代◯
大関復帰を懸ける高安のぶちかましも、正代には通用しない。
正代は高安の突っ張りもはねのけて、左を差しに行くと高安は引いてかわそうとするが、そのまま寄り切って4連勝。
先場所から正代の相撲が変わってきたように感じる。バタバタしなくなったし、体のハリもよい。
◯貴景勝と遠藤⚫
2横綱1大関を倒して絶好調の遠藤と大関の意地をかけた貴景勝の立ち会いは、一方的に遠藤が有利。
遠藤は貴景勝を捕まえようと前マワシを狙うが、貴景勝は必死に逃げる。
なおも遠藤は自分有利のまま東土俵に貴景勝を追い詰めて、ここからマワシを取って寄り切ろうとした瞬間に貴景勝の突き落としで、遠藤の右足首が返って、遠藤の体が流れるように土俵へ落ちた。
終始遠藤ペースだっただけに、負けたときの遠藤は唇を噛んで悔しがる。
貴景勝はホッとした表情で勝ち名乗りを受けて、上位総崩れをなんとか止めた。
⚫鶴竜と妙義龍◯
昨日白鵬を破った妙義龍は落ちついて仕切っていたが、連敗の鶴竜は終始うつむき加減で仕切る。
相手を威圧する横綱のオーラはどこへやら。
時間いっぱい両者立ち会うも、鶴竜の出足も妙義龍はしっかり受け止めて、組に行こうとすれば鶴竜が引いて墓穴を掘り、妙義龍得意の組手にたまらず投げで返すが、妙義龍は待ってましたとばかりに体を寄せて寄り切った。軽い!弱い!鶴竜。
体のハリ、ツヤもなく、ついに3連敗。
もう休場か引退か・・・。