2014年11月九州場所は、横綱白鵬が大鵬の回優勝に並ぶ金字塔を打ち立てた。
日本人最強横綱だった大鵬の記録を、モンゴル人の白鵬が今後優勝回数をさらに伸ばして、40回は達成するような期待と日本人でない残念さが残るのは筆者だけだろうか?
以下に星取表と観戦レビューをまとめてみた。
(※)星取表は日刊スポーツより引用
今場所は、関脇逸ノ城の活躍が期待され、常人総当りに対してどれだけ善戦するか話題が集中。
そして白鵬が32回目の優勝なるかという記録達成がかかった場所でした。
成績は上図のとおりであるが、白鵬がずば抜けて、同じ横綱の日馬富士や鶴竜との実力の差をまざまざ見せつけた。
そして日本人大関陣3人の内琴奨菊と豪栄道は負け越し。
もはや、関脇以下の力士と実力的にも変わらず、大関の地位が廃れている。
さらに、稀勢の里に至っては、連日腰高相撲が続き、前半線に碧山に一方的に押し出され、逸ノ城には押し込んでみたものの、土俵際で叩きこまれ惨敗。結果は11勝4敗。と来場所にも不安を残す。
稀勢の里は、もはや「優勝と横綱」は無理のような気がする。
年齢的にも来年は29歳、体力の衰えは日に日に早くなってくる、白鵬と比べても精神面が弱いだけに、この1年で優勝できなければ、チャンスは来ない。
関脇「碧山と逸ノ城」が勝ち越したのは敢闘もの。
逸ノ城は、気になるのが強いあたりがないこと。そして引き技やはたき込みが多い。
これから、この相撲をとっている限り、大きな躍進は望めない。
ただのでくの坊で終わらないためにも、横綱がいる部屋に出稽古して、相撲の取り口を変えるべきだ。
日本人期待のホープ「遠藤」前半5敗をしたものの、その後8連勝で10勝5敗と盛り返したのが、来場所に期待したい。
復活した、栃ノ心は敢闘賞を受賞して、さらに来場所が期待される、
このまま行けば、まだ27歳だけに大関も夢ではない。
結果的には、私は毎場所思うが「強い日本人」がいないこと。
白鵬と優勝争いが毎場所できる日本人力士がいれば、大相撲はもっと盛上がるのに・・・。
残念でならない。