日本の聖地:パワースポット神社へ出かけよう
*

愛染明王像

平安時代初め、空海によって中国からもたらされた古代インド発祥の「密教」は、日本ではまず真言宗として広まりました。その本尊が、宇宙全体の中心にいるとされる大日如来。

明王とは、そんな大日如来の怒りの化身であり、如来の教えに従わなかったものたちを懲らしめ、導く密教の仏たちのことです。

「明」は真言(真理を凝縮した、呪文的な言葉)のことであり、明王とは「教えの真理に従って悪を打ち砕く王、あるいは使者」を意味します。

もっとも広く信仰される不動明王を中心とし、東に隆三世明王、南に軍茶利明王、西に大威徳明王、北に金剛夜叉明王を配したものが「五大明王」といいます。

明王の姿は、恐ろしい。煩悩を焼きつくす火炎を背負っているものもあり、岩や動物に乗りときには異教の神などを踏みつけ、荒々しい力を示しています。

また、明王の中で唯一、菩薩相である孔雀明王を除いて、明王の顔は恐ろしいのが特徴。

髪は逆立ち、顔が複数あり、足や手も多いという、人間離れした姿をしている上に、手にはさまざまな武器を持ち、獣の皮をまとったり、蛇をかみつかせたり、どくろを持つ像もあります。

こうした恐ろしい形相も、じつは深い慈悲のあらわれであり、異形の姿は絶大な象徴とされます。