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如来像

如来とは「真理に目覚めた者」であり、仏陀のこと。古代インドに誕生し、仏教を開いた歴史上の人気、釈迦の出家後の姿がモデルとされます。

そもそも当初、仏教には仏像が存在せず、釈迦の存在は仏足跡のようなシンボルマークとしてあらわされていました。

釈迦入滅後、数百年もの長い歳月、仏像がつくられなかった理由は、悟りを開いて仏陀となった釈迦の姿を偶像とすることがタブーとされたから、とも考えられています。

紀元1世紀ごろ、初めてつくられた仏陀像が、釈迦如来像。

やがて、より多くの人々に釈迦の教えを伝えるため、極楽浄土に導くとされる阿弥陀如来、あらゆる病を治してくれる薬師如来、宇宙そのものを神格化した大日如来などの如来たちが生まれ、さらに菩薩や明王といった多くの仏像たちが生み出されました。

衆生を救済する釈迦の姿をあらわす如来は、すべての仏のなかの最高位。
その姿は、美しさや厳かさのみならず、「真理」そのものが表現されています。

如来像の特徴

悟りを開いた釈迦の姿をあらわす如来像は、ほとんどが1枚か2枚の粗末な衣をまとっただけの質素なもの。
大日如来などを除き、基本的に装身具や華美な衣装は身につけず、薬壷を持つ薬師如来や持鉢釈迦如来以外、手には何も持っていません。

また、小さな巻貝が集まったような如来の頭髪は螺髪(らはつ)といい、修業中に伸びた髪が縮れて丸まったものとされます。(下記画像参照)

こうした如来の姿は、多彩な仏像たちのなかでは人間に近い姿といえます。

とはいえ、如来には「三十二相八十種好」という、常人とは違う外見上の特徴があるとされ、仏像にもその代表的な特徴が再現されています。

たとえば、眉間にあるほくろのようなものは「白毫相」。
その中では白い毛が右巻きに渦を巻いていて、人々を救済するときにはこれが伸びて光を放つといいます。また、お椀を伏せたように盛り上がった頭頂部は「頂髻相」といい、仏の知恵を表します。

指の間にある水かきのような膜は、衆生を余さず救う「手足指縵網相」です。

そのほか、腕はひざに届くほど長い、ひざは鹿のようにやわらかい、全身が金色に包まれていて、何を食べても最上の味を味わえるなどの非凡な特徴があります。

ちなみに、如来像は簡素な姿が基本ですが、そのなかでひときわ異色を放つのが、密教の本尊である大日如来です。

平安時代初め、空海によって中国からもたらされた密教は、日本では真言宗、天台宗として信仰されました。その教えによると、大日如来は宇宙そのものを神格化した絶対的存在で、如来のみならず、菩薩も明王も天もすべての仏は大日如来の化身であるとされます。

華やかな「五智の宝冠」をかぶり、きらびやかな装飾品を身につけた仏像の姿は、仏教における最高位をあらわしているとされます。